20:27 さて、復活があることを否定するサドカイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに尋ねた。

20:28 「先生、モーセはわたしたちのために書いています。『ある人の兄が妻をめとり、子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。

20:29 ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、子がないまま死にました。

20:30 次男、

20:31 三男と次々にこの女を妻にしましたが、七人とも同じように子供を残さないで死にました。

20:32 最後にその女も死にました。

20:33 すると復活の時、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」

20:34 イエスは言われた。「この世の子らはめとったり嫁いだりするが、

20:35 次の世に入って死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、めとることも嫁ぐこともない。

20:36 この人たちは、もはや死ぬことがない。天使に等しい者であり、復活にあずかる者として、神の子だからである。

 

身寄りのない女性を助けるために、イスラエルでは、兄弟や親族の中で子供がいないまま夫が亡くなった場合、残された身内のものが残された女性をめとって妻とすることが教えられていました。

 

この教えをもとにして、復活はないと考えているサドカイ派の人々がイエス様に上記のような質問をしたのです。通常ではありえないようなことを仮定して、復活した時に残された女性は誰の妻になるのかと尋ねました。

 

イエス様は、「次の世に入って死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、めとることも嫁ぐこともない。」と言われました。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは罪人を招いて、その罪をあがない、復活の命を与えるためにそのひとり子イエス・キリストをお遣わしになりました。サドカイ派の人たちは復活を認めないためにとんちんかんな質問をしましたが、イエス様は、復活した後の世界ではめとることも嫁ぐこともないことを教えてくださいました。死後の世界についても、あなたに教えていただくよりほかに確かなことが分かりませんが、私たちに復活の希望を与えてくださることを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。