17:14 一同が群衆のところへ行くと、ある人がイエスに近寄り、ひざまずいて、
17:15 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。
17:16 お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした。」
17:17 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」17:18 そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた。
イエス様とペトロとヤコブとヨハネの四人が山を降りていくと、多くの群衆が集まってきていました。その中である人がイエス様に近寄り、ひざまずいて、こう言いました。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした」。
ここにやってきたある人は、イエス様に近づき、ひざまずき、「主よ」と呼びかけ、息子を癒してくださいと願うのです。彼は、イエス様がペトロとヤコブとヨハネを連れて山に登っている間、残りの弟子たちのところに息子を連れて来ましたが、治すことができなかったと言うのです。
これを聞いてイエス様は、「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい」と言われました。
ここにはイエス様の嘆きが記されています。イエス様は、ある人の言葉を受けて、「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか」と言われました。この人の息子は、「てんかんでひどく苦しんで」いたと言われています。
「てんかん」は、「発作的にけいれんを起こし、口からあわを吹いて昏睡状態になり意識不明になる」症状を言います。そのような症状のために、息子は度々火の中や水の中に倒れ、命の危険に晒されていたのです。
特に、この息子の病は、悪霊の働きによるものであったことが18節を見ると分かります。「そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた」。一般的にてんかんの病になった人がみな悪霊によるということは出来ないと思われますが、この時の病は悪霊によるものだったことがわかります。
祈り
天の父なる神様、どのような病であれ、病を真実に癒してくださるのはあなたご自身によるものです。病の根本にあるものは罪であり、生命の源である神から離れてしまっているところにあるのですから、あなたによって根本的にその罪を赦され、癒されることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。