20:15 盗んではならない。

 

盗むことは悪いことだということは、誰にでもわかることでしょう。誰かが自分のものを盗んでいったとしたら盗まれた本人はどんなに悲しい思いをすることでしょうか。

 

しかし、悪いことだと知りながらも人のものを盗んでしまうということはいつの時代にも行われてきました。コンビニやスーパーなどでも万引きによる被害はとても大きいものになっているそうですし、オレオレ詐欺による被害は非常に大きなものだと言われています。

 

中国では、コピー製品が横行していると言われていますが、他人のものを盗むということは、様々な形態をとって今日も行われていることを思います。

 

祈り

 

天の父なる神様、「盗んではいけない」という戒めは、聖書によって教えられるまでもなく、この世の法律においても盗むことはいけないことだと教えられ、お金を借りた場合にも必ず返済すべきことが規定されています。盗むことはいけないことだという認識は誰もが持っていることでしょう。けれども他人の持ち物をかってに奪ってしまうことは、強いものが弱い者に対して侵略戦争によって奪ったり、権力によって多くの人々が得るべきものを奪うようなことも続いてきました。こうしたことの中にも人間社会の様々な問題点を知らされます。自分自身のうちにある満たされない心や欠乏が盗みにつながってしまうことも教えられます。物があるかないかということを超えて満たされた心に生かされていきますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。