24:18 私が清めの式にあずかってから、神殿で供え物を献げているところを、人に見られたのですが、別に群衆もいませんし、騒動もありませんでした。

 24:19 ただ、アジア州から来た数人のユダヤ人はいました。もし、私を訴えるべき理由があるというのであれば、この人たちこそ閣下のところに出頭して告発すべきだったのです。

 24:20 さもなければ、ここにいる人たち自身が、最高法院に出頭していた私にどんな不正を見つけたか、今言うべきです。

 24:21 彼らの中に立って、『死者の復活のことで、私は今日あなたがたの前で裁判にかけられているのだ』と叫んだだけなのです。」

 

ユダヤ人たちは、エルサレムの神殿でパウロを見つけて彼を捕らえ、律法を守ることを禁じて人々を扇動して暴動を起こしたと言ってパウロを訴えましたが、パウロは、そんなことは根も葉もない嘘であるということをここで証言しています。

 

パウロは、清めの儀式に与ってから神殿で供え物をささげていただけで、何も問題になるようなことはしていない。ローマの法律に照らしても何ら不正なことはしていない。

 

「彼らの中に立って、『死者の復活のことで、私は今日あなたがたの前で裁判にかけられているのだ』と叫んだだけなのです。」と、エルサレムで起こったことをありのままに証言したのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、エルサレムにやってきたパウロは、ヤコブの家に行き長老たちとの出会いがあり、清めの儀式をして、神殿で捧げものを捧げましたが、ユダヤ人たちは神殿でパウロを見つけると、彼を捕らえて最高法院に訴え出たり、ローマ総督であるフェリクスにも訴え出て、彼を殺そうとしました。正しい人が権力者などの利権や立場を守るために殺害されるということは歴史上これまでにもよく行われてきたことです。しかし、命を懸けてでも真実を語ろうとする人たちが立てられていることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。