自分の子供たちが真理に歩んでいると聞くほど、うれしいことはありません。第三ヨハネの手紙4節

私の子どもたちが真理に歩んでいることを聞くことほど、私にとって大きな喜びはありません。

 

「自分の子供」と言われていますが、長老のわたしから、愛するガイオへ。と1節にありますので、これは自分の肉親の子供に対してではなく、教会の兄弟姉妹に対する言葉であることが分かります。

 

この手紙を書いたのは使徒ヨハネだと考えられてきましたが、教会の長老となっている晩年の使徒ヨハネは、教会に連なる兄弟姉妹を愛する私の子供と呼ぶほどに大切に覚えていたようです。

 

この手紙を書いたころのヨハネは、年を重ねており、教会の長老職にあるというだけでなく、年齢的にも長老として、イエス・キリストにあって教会の働きを導き、伝道と教会形成に励んできたに違いありません。多くの人々に聖書を教え、キリストの福音を伝えてきたのです。

 

イエス・キリストがおられた時もそうですが、この手紙が書かれた当時も、割礼を受けて律法を守らなければ救われないと考える人たちや、グノーシス主義という異端に走る人など、福音を聞きながらもなお真理から離れている人たちも少なくありませんでした。聖書のみ言葉に立ち続けること、それは言い換えれば、イエス・キリストが教えてくださったとおりの真理に立ち続けることが彼の切なる願いだったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたのお導きによって、み言葉を聞き、福音の恵みのうちに歩むことが出来ますことを心より感謝いたします。キリストの真理のもとに歩み続けることが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。