2:8 この世の支配者たちはだれ一人、この知恵を理解しませんでした。もし理解していたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。

 2:9 しかし、このことは、/「目が見もせず、耳が聞きもせず、/人の心に思い浮かびもしなかったことを、/神は御自分を愛する者たちに準備された」と書いてあるとおりです。

 

この世の支配者、つまり、ローマ総督のピラト、ユダヤ人の王ヘロデ、そしてサンヘドリンのメンバーは、だれひとりとして、神のこの奥義について知りませんでした。ですから、イエスさまを十字架につけることに荷担したのです。

 

神が備えてくださったものとは、キリストの十字架に他なりません。人は、このような形で神が救いを備えられるなどとは、思いも寄らなかったのです。だれにも想像できませんでした。けれども、私たちが、キリストの十字架にある神のみこころを知れば知るほど、この出来事がいかに知恵に富んでいるか、人を救うために十分かつ完全であるかを知ることができるのです。

 このように、神の知恵は、「目で見たことのようもの、耳で聞いたことのないもの、人の心に思い浮かんだことのないもの」です。私たちが目で見ること、耳で聞くこと、心に思い浮かぶことでは、神のみこころをはかり知ることはできません。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは自らの罪と死の現実が分からず、救われるための道筋も分からないものでしたが、あなたの憐みによって、イエス・キリストと聖霊による御業によって真理を教えられるだけではなく、実際の救いの恵みに導かれていることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。