15:13 イエスはお答えになった。「わたしの天の父がお植えにならなかった木は、すべて抜き取られてしまう。

 15:14 そのままにしておきなさい。彼らは盲人の道案内をする盲人だ。盲人が盲人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう。」

 

イエス様は、「わたしの天の父がお植えにならなかった木は、すべて抜き取られてしまう。そのままにしておきなさい。彼らは盲人の道案内をする盲人だ。盲人が盲人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう」と言われました。

 

イエス様は、御自分の言葉に腹を立てて去って行ったファリサイ派の人々を、「わたしの天の父がお植えにならなかった木」と言われます。旧約聖書において、神の民イスラエルは、神の植えられた植物に譬えられることがあります。

 

例えば、イザヤ書6021節には、「あなたの民は皆、主に従う者となり/とこしえに地を継ぎ/わたしの植えた若木、わたしの手の業として輝きに包まれる」と言われています。

 

ファリサイ派の人々は、神の掟を守ることに人一倍熱心な人たちでありましたから、彼らは自分たちこそが、神様に植えられた若木であると考えていたはずです。しかし、イエス様は、彼らのことを、「わたしの父がお植えにならなかった木」と呼び、「そのままにしておきなさい」「放っておきなさい」(新改訳)と言われたのです。さらには、彼らを「盲人の道案内をする盲人」に譬えておられるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、イスラエルの政治的、宗教的指導者であったファリサイ派の人たちや律法学者たちは、律法に関する多くの知識を持っており、当時のユダヤ人たちからは先生と呼ばれて高い地位にもついていましたが、イエス様からは、「わたしの父がお植えにならなかった木」と言われ、神様の御心からは離れて「盲人の道案内をする盲人」になっていると言われました。私たちは、砕かれた心で、あなたに真実に聞き従うあなたが植えた若木として歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。