26:32 アグリッパ王はフェストゥスに、「あの男は皇帝に上訴さえしていなければ、釈放してもらえただろうに」と言った。

27:1 わたしたちがイタリアへ向かって船出することに決まったとき、パウロと他の数名の囚人は、皇帝直属部隊の百人隊長ユリウスという者に引き渡された。

 27:2 わたしたちは、アジア州沿岸の各地に寄港することになっている、アドラミティオン港の船に乗って出港した。テサロニケ出身のマケドニア人アリスタルコも一緒であった。

 27:3 翌日シドンに着いたが、ユリウスはパウロを親切に扱い、友人たちのところへ行ってもてなしを受けることを許してくれた。

 

アグリッパ王はフェストゥスに、「あの男は皇帝に上訴さえしていなければ、釈放してもらえただろうに」と言いましたが、もしもこの時に釈放されていたら護衛はなくなりますから、パウロはユダヤ人たちによって捕らえられ殺害される危険性が高かったと思われます。そうならないように神様がパウロの身の安全を守ってくださったと言えます。

 

パウロは皇帝に上訴したためにローマに護送されることとなり、百人隊長のユリウスによって護衛されることになりました。「ユリウスはパウロを親切に扱い、友人たちのところへ行ってもてなしを受けることを許してくれた。」と言われています。

 

神様は、百人隊長のユリウスに働いて、パウロを守るとともに、彼がかなり自由に人々と会うことや執筆活動などのために時間を用いることが出来るようにしてくださったのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、天地を創造された神は摂理の神でもあります。サタンによる妨害や人間の罪にもかかわらず、神の救いの御計画は必ず実現するのです。自分や他の人により頼むのではなく、まことに信頼できるお方であるあなたのみにより頼むことが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。