22:52 それからイエスは、押し寄せて来た祭司長、神殿守衛長、長老たちに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのか。

22:53 わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいたのに、あなたたちはわたしに手を下さなかった。だが、今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている。」

 

この時押し寄せてきた「押し寄せて来た祭司長、神殿守衛長、長老たち」とは、イエス様のたとえ話で言えば「ぶどう園のたとえ」において、主人の所有するぶどう園の管理を任せられていた管理人たちに他なりません。

 

彼らは、かつては神によって遣わされた預言者たちを迫害したり、殺害したりして、神に背き続けてきたのでした。

 

そして今や、神の御子であるイエス・キリストを捕えて殺害しようとしているのです。誰よりも神によってお世話になっており、神によって大切な働きを任されている人たちが、神に背いているのです。

 

しかし、これは他人事ではなく、私たちの内にもこの人たちのような思いを持つことがあることを認めなくてはなりません。この世の権力者たちの多くが、彼らと同じように神に背き自分自身が主人のようになって、人々を支配しようとする思いを持っていたことを思います。私たちの内にも同じような思いがあることを思うのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、神を神とする信仰に生きることは、私たちには何と難しいことであるかを思います。あなたに生かされておりながらも、私たちは、ぶどう園の管理人や祭司長・律法学者たちのような心が自分自身のうちにもあることを知るのです。心から悔い改めてあなたの前にひれ伏し、あなたと人々に仕える者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。