12:17 ところが主は、アブラムの妻サライのことで、ファラオと宮廷の人々を恐ろしい病気にかからせた。

12:18 ファラオはアブラムを呼び寄せて言った。「あなたはわたしに何ということをしたのか。なぜ、あの婦人は自分の妻だと、言わなかったのか。

12:19 なぜ、『わたしの妹です』などと言ったのか。だからこそ、わたしの妻として召し入れたのだ。さあ、あなたの妻を連れて、立ち去ってもらいたい。」

12:20 ファラオは家来たちに命じて、アブラムを、その妻とすべての持ち物と共に送り出させた。

 

エジプトの王は、サライ美しいのを見て宮廷に迎え入れました。神はアブラムとサライとの間に産まれてくる子孫を通して人類を祝福すると約束しましたが、このままでは神の約束は守られないことになります。

 

それで神は、サライのことでエジプトの王と宮廷の人々を恐ろしい病気にかからせました。なぜこのような病気になったのかを追求する中で、それは、サライを宮廷に迎え入れたためであることが分かりました。

 

それでエジプトの王はアブラムを呼んで言いました。「あなたはわたしに何ということをしたのか。なぜ、あの婦人は自分の妻だと、言わなかったのか。なぜ、『わたしの妹です』などと言ったのか。すぐに持ち物をもって立ち去ってもらいたい。」

 

この時、エジプトの王は、アブラムを殺してサライを自分の側室にすることもできたはずです。あるいはこんなに損害を与えたのだから持ち物はすべて没収することもできたはずです。

 

しかし、そうはなりませんでした。エジプトの王は、アブラムのうちに神の御手が働いていることを感じたのではないでしょうか。この人は神の人であると感じた故に、そして実際に神の御手がそこにあったからこそ彼は守られ、神の約束は実現されていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、過ちを犯したのはアブラムの方でしたが、それにもかかわらず災いはエジプトの王と王宮にいた人たちに及び、それによってサライはアブラムのところに戻ることができました。私たちも数々の過ちを犯してしまうことがあります。しかし、あなたがアブラムをお守りくださったように私たちをもお守り下さい。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。