10:3 モーセとアロンはファラオのところに行き、彼に言った。「ヘブライ人の神、主はこう言われた。『いつまで、あなたはわたしの前に身を低くするのを拒むのか。わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせなさい。
10:4 もし、あなたがわたしの民を去らせることを拒み続けるならば、明日、わたしはあなたの領土にいなごを送り込む。
10:5 いなごは地表を覆い尽くし、地面を見ることもできなくなる。そして、雹の害を免れた残りのものを食い荒らし、野に生えているすべての木を食い尽くす。
10:6 また、あなたの王宮、家臣のすべての家、エジプト中の家にいなごが満ちる。それは、あなたの先祖も、先祖の先祖も、この土地に住み着いたときから今日まで見たことがないものである』と。」彼が身を翻してファラオのもとから退出すると、
10:7 ファラオの家臣が王に進言した。「いつまで、この男はわたしたちを陥れる罠となるのでしょうか。即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう。エジプトが滅びかかっているのが、まだお分かりになりませんか。」
今度こそ、エジプトの王様は、イスラエルを解放するだろうと思われましたが、雷と雹が止むと、前言を翻してイスラエルを行かせようとはしませんでした。
このため神は、今度はイナゴの災いをもたらすと言われました。「いなごは地表を覆い尽くし、地面を見ることもできなくなる。そして、雹の害を免れた残りのものを食い荒らし、野に生えているすべての木を食い尽くす。」と言われたのです。
ところが、この言葉を聞いても、エジプトの王様は、イスラエルが出ていくことを許可しませんでした。
そして、その様子を見ていた王様の側近のものが、「いつまで、この男はわたしたちを陥れる罠となるのでしょうか。即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう。エジプトが滅びかかっているのが、まだお分かりになりませんか。」と王に進言したのです。
このままではエジプトの国自体が滅びてしまうと危機感を感じていたのです。神によってもたらされた裁きとしての災いはエジプトに甚大な被害をもたらしました。
祈り
天の父なる神様、エジプトの王様は、これが神によって起こされた災いであるということが分かってからもなかなかイスラエルを行かせようとはしませんでした。そのためにゴシェンの地に住んでいたイスラエルを除いてエジプト中の人々が大きな苦しみを経験することになりました。この世的には巨大な力を持つエジプトでしたが、神の前には何の力もありませんでした。神を畏れる者として歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。