24:1 イエスが神殿の境内を出て行かれると、弟子たちが近寄って来て、イエスに神殿の建物を指さした。

 24:2 そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」

 

イエス様の弟子たちが神殿を指さしたとき、イエス様は言われました。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」

 

マルコ福音書の並行箇所には、弟子の一人がこう言ったと記されています。「先生、御覧ください。なんとすばらしい石、なんとすばらしい建物でしょう」。しかし、イエス様はこう言われるのです。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない」。

 

ここでイエス様は、エルサレム神殿が徹底的に破壊されることを預言しておられます。このことは、エルサレム神殿の崩壊が、神の御子であり、メシアであるイエス様を受け入れなかったことに対する神様の裁きであることを教えています。

 

実際、紀元70年にエルサレム神殿はローマ帝国の軍隊によって徹底的に破壊されます。なぜ、エルサレム神殿がローマの軍隊によって徹底的に破壊されてしまったのか?それは、神の御子であるイエス様が出て行かれた神殿がもはや「神の家」ではなく、「おまえたちの家」となってしまっていたからです。

 

祈り

 

天の父なる神様、イスラエルの人々は、自分たちが神に選ばれた民であり、神殿は神の民であることの象徴的なしるしであると考えていましたが、彼らは実質的に神殿を自分たちの家にしてしまい、神によって遣わされた預言者たちや神の御子までも迫害し、殺害してしまうような有様でした。うわべではなく真心から神の民として歩むことが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。