9:27 イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。

 

二人の盲人は、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いましたが、「ダビデの子」とは、いわば、来たるべきメシア、救い主を表す称号です。約束のメシア、救い主は、ダビデの子孫から生まれると、聖書に記されているからです。

 

二人の盲人が、聖書のみ言葉によって教えられている約束のメシアはイエス・キリストであると信じてこの訴えをしているのです。二人の盲人は、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫びましたが、ここでの「憐れみ」は単なる感情ではなくて、「具体的な助け」「行動を伴う助け」を意味しています。

 

ちなみに、物乞いが、通行人に金銭を求めるときも、「憐れんでください」と言ったようですが、この二人の盲人は、ダビデの子であるイエス様に金銭を求めたのではありません。この二人が求めたことは、イエス様にメシアとして、救い主としての働きをしてくださるように求めているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、約束に基づいてメシア、救い主であるあなたの御子イエス・キリストをお遣わしくださった事を心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。