7:40 そこで、イエスがその人に向かって、「シモン、あなたに言いたいことがある」と言われると、シモンは、「先生、おっしゃってください」と言った。

7:41 イエスはお話しになった。「ある金貸しから、二人の人が金を借りていた。一人は五百デナリオン、もう一人は五十デナリオンである。

7:42 二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消しにしてやった。二人のうち、どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」

 

イエス様が、ファリサイ派に属しているシモンという人の家で食事をしていた時のこと、罪深いと思われていた一人の女性が、イエス様のところにやってきて、「後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗る」という出来事が起こりました。

 

シモンは、この女性が罪深いものだと言って非難する心を持っていましたが、イエス様はこの時、多くの借金を帳消しにしてもらった人は、多く愛するようになるという話をなさいました。

 

このようにしてイエス様は、神様が私たちの罪という借金が、非常に大きなものであること、そのとても大きな借金を帳消しにしてくださるお方であることを教えておられるのです。

 

私たちの感覚からすれば、例えば１万円の借金が赦されたという場合、それも大きいといえば大きいのでしょうが、それよりも１億円の借金が赦されたという場合の方が、この方にこれほどの借金を赦していただいたというインパクトは大きなものになることでしょう。

 

私たちが神様の前に犯してきた罪の借金がどれ程のものであるのか、お金で換算できるようなものではないでしょう。それは死をもって償わねばならないほどのものです。そのような罪の借金のすべてを帳消しにして赦してくださるというのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちの自分では決して払いきれないほどの借金である罪を赦し、あなたの永遠の御国に迎えてくださるために、ひとり子イエス・キリストをお遣わし下さり感謝いたします。あなたの恵みと愛の大きさを、そして罪という借金がどれほど大きなものであるかを知ることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。