従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。エフェソ2:19~21

神はかつてアブラハムを選び、アブラハムとその子孫を祝福し、その子孫から救い主が生まれることを約束してくださいました。アブラハムの子孫とは、血のつながりから言えばユダヤ民族になります。そのためユダヤ人たちは、自分の血のつながりを大切にして、自分たちはアブラハムの子孫なのだから神の民であり救いの民であると考えたのです。

しかし、神の御心は、ユダヤ人だけが救われるということではありませんでした。この手紙が読まれたエフェソの教会にはユダヤ人からするならば異邦人といわれていた人たちがたくさんいたのです。彼らに対して、パウロは語りました。「あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。」

どのような国籍を持つ人でも、どのような民族でも、イエス・キリストを救い主と信じる人たちを聖なる国民、神の家族としてくださいます。

祈り

天の父なる神様、あなたは歴史の速い時代にアブラハムを選び、その子孫から救い主を起こしてくださいましたが、約束に基づいてこられた救い主は、ユダヤ人のみならず、世界中のあらゆる人々が、信仰によって救われる道を拓いてくださいました。悔い改めて福音を信じる人たちがさらに多く起こされますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。