14:25 大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた。
14:26 「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。
14:27 自分の十字架を背負ってついて来る者でなければ、だれであれ、わたしの弟子ではありえない。
『あなたの父母を敬え』、「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」と言われた主イエスの今日の御言葉は、矛盾しているのではないかと思われる方もおられるかもしれません。
今日の聖句の御言葉は、たとえとして言われた言葉であり、やがて来るキリストの弟子に対する迫害を念頭に置いたものです。
イエス・キリストを私の救い主と信じて、福音を伝えたり、キリストの教えに従って生きていこうとするときに、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹などからでさえ迫害を受けるようになるというのです。
これは実際に初代の教会において起こりました。そして今でもキリストを信じて、この方に聞き従おうとすると迫害を受けるということが今でも世界の各地において起こっているのです。
こうした状況を知っておられる主イエスは、キリストに従うためには「自分の十字架を負って」従うことを求めておられます。私たちは、私たち自身のうちにも罪があり、キリストのように隣人のために重荷を負うようなことよりも、この世に倣って安楽な道をたどりたいと思う心があります。しかし、そのような罪と戦い、キリストの御心に従って生きるように教えられたのです。
祈り
天の父なる神様、この世界の歴史は聖書によれば人類が罪を犯して以来、サタンの支配下にあり、この世の支配者や権力者たちもそれに追従するような有様が続いています。こうした中で、自分自身やこの世の罪と戦い、自分の十字架を負って従うということは非常に困難なことですが、御霊によって支えられ、導かれて、あなたが示してくださる御心のうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。