12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。
12:40 つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。
ファリサイ派の人々が「しるしを見せてください」と言ったのに対して、イエス様は、ファリサイ派の人々を「よこしまで神に背いた時代の者たち」と言われ、その人たちは「しるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。」と言われました。
しるしを見せるということは、証拠を出せということです、イエス様が神の国を宣べ伝えているのなら、今すぐに完全な神の国を実現して見せろということです。それを見せてくれたなら信じてやろうと言っているのです。
ヘブライ人への手紙11章の初めには、「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(ヘブライ11:1)と言われています。そしてこの11章には信仰をもって、まだ見ていないものを望み見ながらこの世の生涯を生きてきた人たちのことが記されているのです。
信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することですから、見えない事実が与えられてしまったならば信仰をもって生きるということではなくなってしまうのです。しかし、イエス様によってヨナのしるしは与えられると言われています。これはヨナが魚の中で三日三晩過ごした後で陸に引き上げられたように、イエス・キリストが十字架の死の後三日目によみがえられたことを示しています。
祈り
天の父なる神様、あなたの恵みのうちに、イエス・キリストへの信仰をもって、見えない事実を望み見ながら生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。