6:13 わたしたちを誘惑に遭わせず、/悪い者から救ってください。』

 

「わたしたちを誘惑に遭わせず、/悪い者から救ってください。」この祈りは、この世界には悪があり、誘惑する者があることが前提となっています。昨日は、私たち自身が罪の中にあることを確認しましたが、今日の祈りを見ると内からも外からも悪の要素があることが示されているのです。

 

そして「罪と悪」は、私たち自身の努力によって消滅させたり、問題なく乗り越えることが出来るかといえば、神様の助けと導きをいただくことなしには、罪と悪をどうすることも出来ない無力な者であるかを思い知らされているのです。

 

この第六の祈願は、前回学んだ第五の祈願と結びついております。なぜなら、「わたしたちを誘惑に遭わせず」の「誘惑」とは、罪への誘惑であるからです。私たちは罪赦された者として、私たちを罪への誘惑に遭わせないでください、と祈るのです。そうしますと、「悪い者から救ってください」の「悪い者」が「誘惑する者」であり、「悪魔」とか「サタン」と呼ばれる者であることが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちのうちにも外にも悪が潜んでいることが分かりますが、だからこそ、あなたによって守られ支えられて、あなたの恵みのうちを歩みゆくことが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。