野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。マタイによる福音書5章28節

 この自然界にあるいのちの営みは、すべて神の御手の中で行われているものです。かって多くの日本人は農民として、様々な農作物を育てていました。田畑を耕し、草を取り、種をまき、肥料を蒔いて作物を育てたのでした。お百姓さんたちは、雨が降らなければ雨ごいをしたり、時には多くの人々の手を借りて、収穫してきたのです。

ところが現代では、農家は非常に少なくなり、スーパーや宅配業者から食物を購入したり、外食の暮らしが続くようになりましたから、人々は自然の営みから離れて暮らすようになり、自然と接する機会も少なくなってきているように思われます。 今日の聖句において主イエスは、「野の花がどのように育つのか、注意してみなさい」と言っておられます。今日では、電子顕微鏡もあり、気象学や生物学についても様々な研究がなされてきて、学問的に野の草がどのように育つのかは説明できるようになってきています。

しかし、学問としてそれを詳しく理解したとしても、今日のみ言葉の意味するところを洞察できたとはいえないでしょう。それは、それが神の作品であることを実際に野の花が育つところを観察し続けることによって分かることだからです。さらに言えば、神によって教えていただけなければわからないことです。このことが分かるようになると、大きな励ましが与えられます。

祈り

 天の父なる神様、あなたが今日も私を生かしてくださり、あなたをたたえる思いが与えられていることに不思議さと恵みの御手を覚えます。どうか、主の御手のうちに歩み続けることができますように。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。