2:11 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

 

 2:12 ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

 

東方の博士たちは、幼子イエス・キリストに出会い、「ひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げ」ました。彼らは異邦人でしたが、ユダヤ人の王としてお生まれになった、まだ生まれたばかりの赤ん坊のイエス様、それも馬小屋でお生まれになった幼子に出会うとひれ伏して拝み、用意してきた貴重な宝物を贈り物としてささげたのでした。

 

その一方で、ユダヤ人の指導者であった祭司長や律法学者たちは、ユダヤ人の王がお生まれになったという知らせを聞きながら、会いに行こうともしませんでした。彼らは聖書を学んでおり、メシアがエルサレムでお生まれになることも知っていながら、出かけていこうともしませんでした。こうしたことは、指導者であった彼らの神に対する信仰のあり方を示すものであったともいえるでしょう。

 

東方の博士たちは、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行」きました。こうした出来事がすでに闇がこの世界を覆っていること、しかしその闇の世に神の光が輝いていることを教えているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、今もなお闇が覆っているこの世にありますが、闇の中に光が輝いていることを覚えて、あなたのお導きを求め、その御心のうちを歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。