22:15 それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。

22:16 そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。

 

ここに記されている「ファリサイ派の人々」は、21章45節に記されている、イエス様を捕らえようとしたが、群衆を恐れてできなかった人々のことです。そのファリサイ派の人々が、出て行って、どうのようにしてイエスの言葉じりをとらえ、罠にかけようと相談したのです。

 

ファリサイ派の人々は、彼らの弟子たちを遣わして、「「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。」という言い方で、イエス様に尋ねさせました。

 

「ヘロデ派」とは、ヘロデ家を支持する人たちで、ローマの支配を認めながらも総督の代わりにヘロデ王家の支配を望んでいた人々のことです。なぜ、ファリサイ派の人々は弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエス様のもとに遣わしたのでしょうか?

 

それは、皇帝に税金を納めることについて、ファリサイ派の人々とヘロデ派の人々がまったく逆の考え方をしていたからです。ファリサイ派の人々は、イスラエルの王は主なる神であり、ローマの皇帝に税金を納めるべきではないと考えていました。

 

しかし、ヘロデ派の人々はローマ皇帝に税金を納めるべきであると考えていました。そのような皇帝に税金を納めることについて全く違う者たちをイエス様のところに遣わすことによって、イエス様がどのような答えをしても、その言葉じりをとらえることができるようにしたのです。ファリサイ派とヘロデ派は全く異なる派でありながら、イエス様に敵対する点において一致していたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの御手によって支えられ生かされている恵みを感謝いたします。神を神として生きていこうとするとき、様々な部外が生まれてくることもありますが、あなたを信頼し、あなたの恵みの内を歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。