10:2 十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
10:3 フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、
10:4 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
12弟子の名前が紹介されています。ここに紹介されている弟子たちは、イエス様の弟子の中でも使徒と言われる人たちです。このうち一番最初に弟子となったのは、ペトロ。アンデレ、ヨハネ、ヤコブで、彼らはガリラヤ湖の漁師でした。徴税人のマタイは、マタイによる福音書を書いた人物ですが、徴税人は、ローマ帝国から雇われて税金を取る仕事をしていました。
必要以上のお金をとって利益を得ていたためにユダヤ人たちからは売国奴、罪びとと呼ばれていやがられていた人です。これに対して熱心党のシモンという人も弟子になっていますが、熱心党は武力を使ってでもローマ帝国を打倒してイスラエルの独立を勝ち取ろうとしていた人でしたから、徴税人のマタイと熱心党のシモンが同じ弟子の中にいるというのは不思議なことです。
最後に出て来るイスカリオテのユダは、イエス様が十字架におかかりになる時には銀貨30枚でイエス様を売り渡そうとして人で、イエス様を裏切った人です。そればかりではなく、イエス様が十字架におかかりになる時には、これらの弟子たちの全員が逃げ出してしまって、イエス様を裏切ってしまうのです。
どの人を見ても、特に優れた人物であると言えるようなものはなく、むしろ罪や弱さを持った人たちであることが分かります。イエス様はこのような人たちをお選びになって、彼らを育て、イエス・キリストの弟子として任命されました。これは彼らを弟子として造られたという事を意味しています。
祈り
天の父なる神様、後にキリストの教会を立て上げていく中心的な働き人である12人の弟子たちを選ばれたように、今日もイエス・キリストを信じて生きる者を起こして用いてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。