パウロ、シルワノ、テモテから、父である神と主イエス・キリストとに結ばれているテサロニケの教会へ。恵みと平和が、あなたがたにあるように。わたしたちは、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こして、あなたがた一同のことをいつも神に感謝しています。1テサロニケ1:1~2

テサロニケは、ローマ帝国の属州マケドニアの首都であり、パウロが伝道旅行で立ち寄ったヨーロッパで最初の大都市でした。この書を書いたとき、パウロは50歳くらいだったと思われます。

「教会」と訳されているエクレシアは、「…から呼ばれること、召集」の意味であり、「呼び集められた者たち」を意味しています。さらにこれは単一の教会(共同体)のみならず世界にまたがる普遍的な教会を表しています。

「恵み」と訳されている「カリス」というギリシャ語は、恵みの他魅力、美しさなどの意味もあります。この言葉に加えて、パウロはシャロームという平和を意味する言葉を用いて、神によって罪を赦されたことによって得られた平和を表現しています。

祈り

天の父なる神様、カリスとシャローム、すなわち神によって与えられる恵みと平和こそ私たちにとって無くてはならないものです。この恵みと平和が私の心のうちで広がっていきますように、

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。