4:3 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。
4:4 アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、 4:5 カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。
4章2節には、「アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。」と言われていました。この兄弟はそれぞれに働いて、その収穫を得るようになった時、神に収穫したものをささげました。
ささげるという行為自体は同じことですが、注意深く読むと、アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持ってきたと言われています。収穫したものの内最初のとてもよいものを神にささげたのです。それに対してカインは、ささげてはいますが、特に心からの捧げものということではなかったようです。
神は、ささげるという行為の中にある真心をご覧になるお方です。ささげるということについて、主イエスはある時、レプタ銅貨2枚をささげたやもめの信仰を誉められました。レプタ銅貨は貨幣の価値としてはわずかなものであっても、彼女はその生活費全部をささげたということを誉めておられます。
金額の大小ではなく、感謝をもって神にささげる真心(信仰と言ってもよいでしょう)こそが神の求めておられることなのです。
祈り
天の父なる神様、あなたは私たちとの間に愛し合う関係を築くことを願っておられます。私たちはたくさんのものを既に与えられていますが、与えられる一方ということではなく、私たちが与えられたものを感謝をもってお返しすることも愛することの一つの姿です。心から愛に生きる者とならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。