9:16 雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」

9:17 神はノアに言われた。「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」

 

神はノアを通して人類とそして他の生き物たちと結んだ契約のしるしとして「にじ」を与えてくださいました。ノアの時代に結ばれた契約のしるしは「にじ」ですが、アブラハムの時代に結ばれた契約のしるしは「割礼」であり、モーセの時代に結ばれた契約のしるしは「安息日」が与えられました。

 

神は契約の神であると先に記しましたが、旧約聖書の約は「契約」の約を指しており(旧い契約)、新約聖書の約は、新しい契約という意味を持っています。このように神が人類に契約を結んでくださり、その契約を通して、私たちを罪と死の束縛から救い、神と共に生きる自由の民へと私たちを導いてくださっているのです。

 

これは旧い契約が新しい契約にとってかわったということではなく、旧い契約の土台の上に、旧約の成就として新しい契約が与えられているということが出来ます。旧い契約が無効になったということではないのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、神を知らず、神を求めようともしない私たちを救うために、この歴史の中に働き、契約を立てて、救いの御業を成就し、忍耐深く私たちを導いてくださる恵みを感謝いたします。あなたの御心を覚えて生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。