19:17 彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる。」
19:18 ロトは言った。「主よ、できません。
19:19 あなたは僕に目を留め、慈しみを豊かに示し、命を救おうとしてくださいます。しかし、わたしは山まで逃げ延びることはできません。恐らく、災害に巻き込まれて、死んでしまうでしょう。
19:20 御覧ください、あの町を。あそこなら近いので、逃げて行けると思います。あれは小さな町です。あそこへ逃げさせてください。あれはほんの小さな町です。どうか、そこでわたしの命を救ってください。」
19:21 主は言われた。「よろしい。そのこともあなたの願いを聞き届け、あなたの言うその町は滅ぼさないことにしよう。
いよいよソドムの町が滅ぼされるという時が来ても、ロトは、御使いたちにせきたてられなければ、重い腰を上げることが出来なかったようです。
その日の朝になって、急いでせきたてられても、彼はなおためらっていたようです。山に逃れるようにと言われましたが、彼はみことばにそのままに従うことはしないで、近くにある町に逃れさせてくれるようにと懇願しています。
神はそれを許し、これを聞き入れてくださいました。これはロトが正しい人で立派な人であったからというよりは、神の憐みによって滅びから免れることが出来たと言った方が真実に近いように思われます。
祈り
天の父なる神様、私たちは、分かってはいても罪を犯してしまったり、御心に従うことに躊躇を覚えたり、人を傷つけてしまったりすることもありますが、そのような者を憐れんで、救いの道を拓いていてくださることを感謝いたします。罪を離れてあなたの恵みのうちを歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。