8:26 一行は、ガリラヤの向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
8:27 イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。
8:28 イエスを見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」
ここでは悪霊にとりつかれた人がイエス様のところにやってきました。ここで注目したい一つのことは、悪霊がイエス様について、「いと高き神の子イエス」と告白していることです。
悪霊は、イエス様がどなたであるか知っているのです。これは、サタンがもともとは天使であったけれども堕落してしまったことを考えると分かることです。彼らは初めからおられたイエス様のことを知っているのです。知っていながら自分たちが神のようになろうとして神に背き、人間をも堕落させ滅びに陥れようとしているのです。
悪魔や悪霊の存在は、昔のことというばかりでなく今も存在しており、人々を誘惑し堕落に導こうとしています。しかし悪魔等は、すでにキリストによって敗北しており、やがてキリストの再臨によって完全に滅び去ることになっています。
それまでの間は、なお悪の力、闇の力がこの世においては猛威を振るっています。
祈り
天の父なる神様、悪魔にとりつかれた人は、イエス様のところにやってきて、「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」と言いました。悪魔はイエスに勝つことが出来ないということを分かっていて、私たちには関わらないでほしいと訴えました。しかし、イエス様は悪霊にとりつかれた人を解放し、自由な身としてくださいました。私たちもこの方によって、罪を赦されて自由なものとなりました。私たちを悪の力から守ってくださるとともに、聖霊によって悪に打ち勝つことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。