21:29 それから、イエスはたとえを話された。「いちじくの木や、ほかのすべての木を見なさい。

21:30 葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる。

21:31 それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。

21:32 はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。

21:33 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

 

イチジクの花言葉は、「子宝に恵まれる」です。通常イチジクの収穫時期は、初夏に収穫するものと秋に収穫するものとがありますが、ここに言われているイチジクは、秋に収穫するものではないかと思われます。

 

夏には葉が生い茂るようになり、五~六月ごろには花が咲き、やがてイチジクのグリーンの実が出来てきて、次第に大きくなり、実ってきます。

 

「これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。」とありますが、これは初夏の季節にキリストの再臨があると言っているわけではないでしょう。この歴史全体を通して、先に言われていたような前兆があり、その後再臨とともに世の終わりがある。悪が滅びるとともに、やがて花が咲き、身が実るように、神の救いの御業が完成する時がやってくると言われているのです。

 

神の約束の言葉は、必ずその言葉の通りに実現されるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、春夏秋冬という季節の移り変わりは、毎年繰り返されていきますが、神によって創造され、アダムとエバによって罪が入ってしまったこの世界は、繰り返されることなく終わりの時を迎えることになります。イエス様は、やがて終わりの時が来ることを告げられました。それがいつであるかは分かりませんが、その時が来ることを覚えて、目を覚まして神と共に生きるように教えておられます。やがて終わりの時があることを覚えて主を待ち望む者でありますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。