12:17 ペトロは手で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そして、そこを出てほかの所へ行った。

 12:18 夜が明けると、兵士たちの間で、ペトロはいったいどうなったのだろうと、大騒ぎになった。

 12:19 ヘロデはペトロを捜しても見つからないので、番兵たちを取り調べたうえで死刑にするように命じ、ユダヤからカイサリアに下って、そこに滞在していた。

 

ペトロは、ヨハネの兄弟ヤコブを殺害したヘロデ王によって投獄されましたが、神様によって牢から脱出させられ、そのごイエス・キリストの弟子たちのところに行って事の次第を説明した後別のところに出ていきました。

 

「夜が明けると、兵士たちの間で、ペトロはいったいどうなったのだろうと、大騒ぎになった。ヘロデはペトロを捜しても見つからないので、番兵たちを取り調べたうえで死刑にするように命じ」たといわれています。

 

牢屋の番兵は、囚人を逃がしてしまえば死刑になるという時代でした。それだけに番兵は夜も寝ないで命がけで囚人たちを見張っていたのです。イエス様がお墓に葬られた時にも番兵が就いていましたが、彼らもまた命がけで墓を見張っていたに違いありません。

 

しかし、そのように悪魔や人間がどれほど必死になって神様の御業を妨害しようとしても、神の御心は必ず実現するのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界を御心にかなって創造し、統べ治めておられる御名を賛美いたします。あなたの御名があがめられますように。この歴史は罪にまみれた歴史になってしまいましたが、この闇の世界の中にあなたの救いの御業が実現されていることを覚えて、主にあって生きることができますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。