12:20 ヘロデ王は、ティルスとシドンの住民にひどく腹を立てていた。そこで、住民たちはそろって王を訪ね、その侍従ブラストに取り入って和解を願い出た。彼らの地方が、王の国から食糧を得ていたからである。

 12:21 定められた日に、ヘロデが王の服を着けて座に着き、演説をすると、

 12:22 集まった人々は、「神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けた。

 12:23 するとたちまち、主の天使がヘロデを撃ち倒した。神に栄光を帰さなかったからである。ヘロデは、蛆に食い荒らされて息絶えた。

 

ヘロデ王は、王様としての地位を守るために、ローマ帝国の高官たちやユダヤ人の指導者たちに好意を持たれるように、様々な政策を実行しましたが、それはその領地に住む人々のためのものではありませんでした。

 

住民たちもそのことに気づいてはいましたが、自分たちによくしてもらうために権力者に取り入ってもらえるように、「長い物には巻かれろ」というような態度で権力者たちをおだてるようなところもありました。

 

ある日、ヘロデ王が王の服を着て席に着くと、集まった人々は、「神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けました。「するとたちまち、主の天使がヘロデを撃ち倒した。神に栄光を帰さなかったからである。」と言われています。

 

これはヘロデに起こった出来事ですが、私たちもヘロデのように人々から称賛されたいという思いを持っているのではないでしょうか。また、住民たちのような態度も同じように持っているのではないでしょうか。神の栄光を表す生活は、まず自分自身が新しくされるところから始まることを教えられます。

 

祈り

 

天の父なる神様、ヘロデ王は神に栄光を表さなかったために死にましたが、罪の力死の力に包まれて、そのままでは滅びに陥らざるを得なかった私たちのために、御子イエス・キリストを遣わし、罪の贖いを実現してくださったことを心より感謝いたします。真にあがめられるべきお方をあがめることができますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。