21:33 千人隊長は近寄ってパウロを捕らえ、二本の鎖で縛るように命じた。そして、パウロが何者であるのか、また、何をしたのかと尋ねた。
21:34 しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。
21:35 パウロが階段にさしかかったとき、群衆の暴行を避けるために、兵士たちは彼を担いで行かなければならなかった。
21:36 大勢の民衆が、「その男を殺してしまえ」と叫びながらついて来たからである。
エルサレムに行ったとき、パウロは投獄と苦難に遭い、異邦人に捕らえられると言われていたことがここで実現しました。
通常であれば、取り調べをしてこの人はこんなにして犯罪を犯したということがある程度確かめられたうえで逮捕してさらに取り調べを続けるのでしょうが、この時は、逮捕して縛ってから取り調べをするという形になりました。
ユダヤ人たち、その場にいた民衆たちは、律法に背き、神に背いているパウロを殺してしまおうという思いをもって叫び、パウロに暴行を加えられる危険性があるために、千人隊長はパウロを兵営に連れて行きました。
祈り
天の父なる神様、群衆たちがユダヤ人たちに扇動されて暴動が起こるような状態になりました。イエス・キリストが十字架につけられた時もそうでしたが、多数の人たちや権力者たちが正しいとは限りません。真実を見極めて、確かなものに聞き従うことが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。