27:33 夜が明けかけたころ、パウロは一同に食事をするように勧めた。「今日で十四日もの間、皆さんは不安のうちに全く何も食べずに、過ごしてきました。
27:34 だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」
27:35 こう言ってパウロは、一同の前でパンを取って神に感謝の祈りをささげてから、それを裂いて食べ始めた。
27:36 そこで、一同も元気づいて食事をした。
27:37 船にいたわたしたちは、全部で二百七十六人であった。
27:38 十分に食べてから、穀物を海に投げ捨てて船を軽くした。
この時に至って、囚人であるパウロが船乗りたちを指導するようになっています。彼は乗組員の方々に食事をするように勧めて次のように言いました。「今日で十四日もの間、皆さんは不安のうちに全く何も食べずに、過ごしてきました。だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」
船乗りの船長をはじめ乗組員の方々はパウロの言葉を聞いて元気づけられ、食事をしてこれからのことに対処しようとしているのです。人々はパウロが神と共に歩んでいる人であるということを感じていたに違いありません。
そしてパウロも、神によって与えられた使命を忠実に果たしていたのでした。「主が共におられる」ということをパウロ自身もその周りにいた人たちも実感していたのです。
祈り
天の父なる神様、パウロと共に主イエスが聖霊において働いてくださった事を教えられていますが、イエス・キリストにあるものも数々の困難に遭遇すること、むしろ多くの人々から正しいものは迫害を受けることも教えられています。大勢に従って生きることが楽な道だと思われますが、そうではなく、主のみ言葉に聞き従って生きる者でありますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。