7:32 思い煩わないでほしい。独身の男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主のことに心を遣いますが、

 7:33 結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、世の事に心を遣い、

 7:34 心が二つに分かれてしまいます。独身の女や未婚の女は、体も霊も聖なる者になろうとして、主のことに心を遣いますが、結婚している女は、どうすれば夫に喜ばれるかと、世の事に心を遣います。

 7:35 このようにわたしが言うのは、あなたがたのためを思ってのことで、決してあなたがたを束縛するためではなく、品位のある生活をさせて、ひたすら主に仕えさせるためなのです。

 

パウロは、危機が迫っている状況の中にあるので、未婚の人は結婚しないでそのままでいるのがよいという意見を述べています。それは彼らに結婚してからの思い煩いをなくしてあげたいという意図があったようです。

 

「独身の男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主のことに心を遣いますが、

 結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、世の事に心を遣い、心が二つに分かれてしまいます。」時が迫っているこの時代には、ただひたすら主のことに心を傾けるものでありたい。ここにパウロが生涯独身であったことの一つの理由があります。

 

実際に彼は、独身を貫くことによって他の使徒たちよりも多くの働きをすることが出来ました。迫害に遭うことを考えると、自分ひとりであれば自分のことだけを考えればよいのですが、結婚しておれば妻や子供にも迫害の手が及ぶことを考えると、大胆にキリストのことを宣べ伝えることに躊躇してしまうこともあるのではないかと思います。妻にも殉教の覚悟がなければ、命をかけて福音を伝えることが出来ないのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの御心が実現し、あなたの御栄が現わされる人生を生きることが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。