悔い改めのバプテスマ

 3:5 そこで、エルサレムとユダヤ全土から、また、ヨルダン川沿いの地方一帯から、人々がヨハネのもとに来て、

 3:6 罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた。

 

前回記したように、旧約聖書の最後に記されたマラキ書は、主の日が来る前に預言者エリヤが遣わされることを預言していました。そして、洗礼者ヨハネは、そのエリヤとして、主の日の到来を「天の国は近づいた」という言葉で言い表し、人々に悔い改めるようにと命じたのです。

 

そうすると、このヨハネのもとに、エルサレムとユダヤ全土から、またヨルダン川沿いの地方一帯から人々が来て、罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けたのでした。多くの人々はヨハネから、「悔い改めよ、神の国は近づいた」というメッセージを聞いて、自らの罪を自覚するとともに、神に立ち返るしるしとしてヨハネから悔い改めのバプテスマを受けたのです。

 

「洗礼」は水の中に浸すという意味の言葉です。当時洗礼は異邦人がユダヤ人の宗教に改宗するときに行われた儀式でしたが、異邦人のみならず、ユダヤ人たちも含めて、悔い改めて神に立ち返る目に見えるしるしとして、ヨハネは洗礼を授けたのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、救い主であるイエス・キリストをお迎えするために、あなたは先ずバプテスマのヨハネを遣わして、罪を悔い改めるように教えてくださいました、私たちも神の前に、そして自分自身に対しても正直な者となって自らの罪を認め、まごころから悔い改めてあなたの御名を仰ぐことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。