5:43 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。

 5:44 しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。

 

イエス様は、517節で、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。」と言われました。イエス様は律法をお与えくださったお方として、私たちにも律法を守るようにと教えられるのです。

 

さらに、5章20節では「あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」と言われました。私たちにも律法学者たちにまさる義に生きるように教えてくださいました。

 

その一つのあり方が今日の聖句に教えられています。「わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」と言われるのです。「敵を憎め」というのは、旧約聖書にはどこにも言われていませんから、これは律法学者たちがそのように教えていたと考えられます。当時の律法学者たちは、敵を愛する必要はないと教えていたのです。

 

けれども、イエス・キリストは、あなたの敵を愛し、自分を迫害する者のために祈れと言われるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは生まれながらに自己中心的な思いを持っており、誰かに悪口を言われたらその相手を恨んだり、悪口をもって仕返しするような思いがあります。しかし、そのようなことでは平和を実現することは出来ません。あなたの御心を求めつつ生きることが出来るようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。