8:30 はるかかなたで多くの豚の群れがえさをあさっていた。
8:31 そこで、悪霊どもはイエスに、「我々を追い出すのなら、あの豚の中にやってくれ」と願った。
悪霊たちにとってみれば、思いがけない時にイエス様が来たという事は、緊急事態でした。彼らは、自らの罪を認めたり、悔い改めてイエス様を信じて受け入れるようなことは決してありません。彼らがしていることは、人間を騙して悪の道に誘い込み、人間を滅ぼそうとすることです。
闇は光に打ち勝つことは出来ません。そんな彼らが恐れているお方が来た時には命乞いをするのです。多くの豚の群れがいるのを見ると、「我々を追い出すのなら、あの豚の中にやってくれ」と願ったのです。
豚はユダヤ人にとっては汚れた動物です。彼らは、その場で自分たちが滅ぼされるのではなく豚に宿ることが出来るようにと願ったのです。悪霊も人間も霊的な存在ですから、肉体のうちに宿っていても、その肉体が死んでしまったり、追い出されたりすると、他の体に宿るようになるのです。
私たちも霊的な存在でありその本体は魂・霊にありますので、この肉体が死ぬ時には肉体を離れることになるのです。イエス・キリストへの信仰を与えられた人は、やがて朽ちない体によみがえることになります。
「蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、蒔かれるときは卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときには弱いものでも、力強いものに復活するのです。」(1コリント15:42~43)
祈り
天の父なる神様、私たちは数々の罪を犯し、汚れた者ではありますが、あなたによって信仰に導かれ、御霊によってあなたと共に歩み、復活の片田に生きることが出来ますことを心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。