8:32 イエスが、「行け」と言われると、悪霊どもは二人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れはみな崖を下って湖になだれ込み、水の中で死んだ。
8:33 豚飼いたちは逃げ出し、町に行って、悪霊に取りつかれた者のことなど一切を知らせた。
8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。
豚飼いたちは、自分たちの飼っていた豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、水の中で死んでしまったこと、さらには悪霊に取りつかれた二人の人が、正気になったことなどをガダラ人の地方の町の人々に知らせました。
これを聞いた町の人たちは、「イエスに会おうとしてやって来て、イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。」と言われています。豚飼いたちも町の人たちも、悪霊に取りつかれていた人が悪霊から解放されたことを喜んだり感謝したりはしませんでした。
そうではなくて、町の人々は、この様子を見るとイエス様に、「町から出て行ってもらいたい」と言ったのです。この人たちは、なぜこのような対応をしてイエス様を追い出してしまったのでしょうか。
悪霊を追い出したイエス様に対して、町の人々はこの町から出て行ってくれと言いました。それはこの人たちも悪霊の影響のもとにあったと言えるのではないかと思います。目には見えなくても、この世界には、今も様々な形で悪霊の影響があります。これに対抗するためには、主なる神と共に生きることが必要なのです。
祈り
天の父なる神様、あなたはこの世界には目には見えないけれども私たちに影響を及ぼしている者があることを教えてくださいました。悪霊の働きに惑わされることなく、真理の上に私たちの歩みを続けていくことが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。