9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
イエス様や弟子たち一行が、大勢の徴税人や罪人を迎え入れて食事をしているのを見ると、ファリサイ派の人びとは許せない思いにさせられました。そこには見たことのない、考えられない光景が拡がっていたのです。
この光景を見てファリサイ派の人びとは、イエスに直接言わず弟子たちに疑問を投げかけました。「なぜ、あなたたちの先生は、徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」。罪人と共に食事をした者も罪人と呼ばれるのに、なぜイエスが徴税人や罪人たちと一緒に食事をしているのか理解できなかったのです。
当時のユダヤ人たちは、神を知らない異邦人や罪びとたちと交わることは、自分たちまでもが穢れることだと考えていました。ましてや食事まで一緒にすることはとても考えられないことでした。
神の御子であるイエス・キリストは、罪のないお方であり、聖なる神様は罪を忌み嫌われるお方です。それにもかかわらず、罪ある人間のただなかに、しかも私たちと同じ人間として来てくださった事は、私たちへの神の深い愛を表しているのです。
祈り
天の父なる神様、私たちは、自らの力や努力によっては、自分の罪を解決することが出来ず、そのままでは裁かれて滅びていく以外にない者でしたが、そのような私たちを救うために神の御子をお遣わしくださった事を心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。