9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。
十二年間も患って出血が続いている女性が近寄って来て、後ろからイエス様の服の房に触れました。「出血が続いている」とありますが、これは月経にまつわる婦人病の一つであったと考えられています。
レビ記の15章の規定によれば、この病は、宗教的な汚れと見なされていました。彼女は12年もの間、汚れた者として、シナゴーグでの礼拝にも行くことが出来ず、神様との交わりから断たれていたのです。
また、汚れはうつると考えられておりましたから、汚れた者とされていた彼女は公の場に出ることが許されず、人々との交わりからも断たれていたのです。そのために彼女は、ある指導者のように、イエス様の前に出て、ひれ伏して願うのではなく、後ろからイエス様の服の房に触れたのです。
「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思って、後ろからイエス様の服の房に触れたのでした。人に知られずに、ひそかにイエス様の服に触れるならこの病は癒されると思ったのです。
祈り
天の父なる神様、イエス様の服の房にでも触れれば癒されると思って、服に触った女性の苦しみや痛みをイエス様はよくご存じで、彼女と向き合っていかれました。あなたの憐みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。