22:24 「先生、モーセは言っています。『ある人が子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。

 22:25 さて、わたしたちのところに、七人の兄弟がいました。長男は妻を迎えましたが死に、跡継ぎがなかったので、その妻を弟に残しました。

 22:26 次男も三男も、ついに七人とも同じようになりました。

 22:27 最後にその女も死にました。

 22:28 すると復活の時、その女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしたのです。」

 

サドカイ派の人々は、申命記25章5節、6節に記されている掟を持ち出しています。モーセの律法には、「ある人が子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない」と記されていました。

 

サドカイ派の人々は、もし死者が復活するならば、このモーセの掟と矛盾する事態が起こることを、七人の兄弟の例を持ち出して指摘するのです。「さて、わたしたちのところに、七人の兄弟がいました。長男は妻を迎えましたが死に、跡継ぎがなかったので、その妻を弟に残しました。次男も三男も、ついに七人とも同じようになりました。最後にその女も死にました。すると復活の時、その女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしたのです」。

 

ここでサドカイ派の人々が言いたいことは、もし復活があるならば、妻の取り合いになってしまう。だから、モーセの掟と矛盾する復活はないのだ、ということです。このような問答は、サドカイ派の人々とファリサイ派の人々との間でよくなされていたと思われます。

 

そして、ファリサイ派の人々は、このサドカイ派の人々の質問に、「最初の夫である長男の妻となると答えた」と言われています。しかし、イエス様は、ファリサイ派の人々のようには答えられませんでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、サドカイ派の人たちは、復活を否定するために聖書の掟を持ち出して質問をしましたが、彼らの態度は神の御心に従うというよりは、自分たちの思いや考えを正当化しようとするものでした。あなたを主と覚えて生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。