22:35 そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。

 22:36 「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」

 

当時の律法学者たちは、旧約聖書の中にある律法を研究していましたが、彼らによれば、この中には613の掟があると考えられていました。そして、その掟の中で、どれが重要な掟であるかという議論をよくしていたそうです。

 

しかし、また同時に、すべての掟が等しく重要であると考える律法学者もいました。ですから、この質問は、イエス様の答えによっては、律法を無効にする者として訴えることができたのです。

 

イエス様は、5章17節で、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。」と言われておりましたが、律法の専門家は、イエス様を律法を廃棄する者として訴えようと、「律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか」と尋ねたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、旧約時代に律法によってあなたの御心をお示しくださいましたが、残念ながら人間は律法を守ることが出来ませんでした。そんな私たちのために、ひとり子を遣わし、律法を成就してくださるとともに、キリストへの信仰によって義とされる道を拓いてくださった恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。