24:17 屋上にいる者は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない。

 24:18 畑にいる者は、上着を取りに帰ってはならない。

 24:19 それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ。

 24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

 24:21 そのときには、世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来るからである。

 

神による裁きが行われる時のことが記されています。「屋上にいる者は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない。畑にいる物は、上着を取りに帰ってはならない」、「それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ」とも言われています。

 

これは妊娠していることと、赤ちゃんがいることが逃げることの妨げになるからです。また、「逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい」とありますが、冬は寒く、山に逃げて留まるには良い季節とは言えません。

 

安息日には、移動できる距離が制限されていましたから、安息日も逃げる日には適しませんでした。それで、イエス様は、「逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい」と言われたのです。

 

21節には、「そのときには、世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来るからである」とあります。これはダニエル書の12章1節を受けての言葉です。ダニエル書12章1節には、「その時、大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する。その時まで、苦難が続く/国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。しかし、その時には救われるであろう/お前の民、あの書に記された人々は」と言われています。

 

ダニエルは、「国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難」が来ることを預言しましたが、イエス様は、「世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来る」と預言しておられます。

 

この預言は、紀元70年のエルサレム陥落によって実現し、また、世の終わりに実現するという預言でもあるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、すべてのものをすべ治めておられるあなたの御名を讃美いたします。あなたの御手のうちに行われることを覚えて、神を畏れ、あなたに聞き従う信仰生活を送ることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。