女たちは楽を奏し、歌い交わした。「サウルは千を討ち/ダビデは万を討った。」、この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。第一サムエル18章7節、9節
女たちは、笑いながら、くり返してこう歌った。「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」その日以来、サウルはダビデを疑いの目で見るようになった。
ゴリアテを倒したダビデは、その後、王であるサウルに召しかかえられ、数々のいくさにも出かけて戦うようになりました。その戦いにおいて破竹の勢いで敵を倒していく様を見て、イスラエルの人たちが言った言葉がここに記されています。
「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」笑いながら女性たちが語っている言葉を、サウルは耳にするのです。そして嫉妬したようです。嫉妬するとともに危機感を感じたのです。このままでは、自分の王としての立場が危うくなるのではないか。その日以来、サウルはダビデを疑いの目で見るようになったというのです。
実際にサムエル記を読み進めていくと、その後サウル王は、単なる疑いの目ではなく、ダビデを殺害しようとして追いまわすようになっていきます。人の心の中にある罪の恐ろしさ、深刻さを考えさせられます。
祈り
天の父なる神様、サウル王は、神によって王として立てられたにもかかわらず、次第にあなたの御心を求めるのではなく、自分の判断で物事を行うようになり、王としての地位を守るためにダビデの殺害を企てるようにさえなってしまいました。私たちを様々な誘惑から守り、あなたの御心に生きるものとならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。