2:14 ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、
2:15 ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
ヘロデが幼子を殺そうとしているという知らせを天使から受けたヨセフとマリアは、幼子イエスを連れてエジプトに逃れていきました。ホセア書11章1節には、「まだ幼かったイスラエルをわたしは愛した。エジプトから彼を呼び出し、わが子とした。」と言われています。
ホセア書で言われている「子」はイスラエルを指しますが、マタイはこれをイエス・キリストに当てはめて、イエス・キリストが神の子であることを示しています。「ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り」と言われていますが、朝になるのを待たずに、すぐに出かけて行ったことが分かります。
マリアはまだ産後間もない時であり、赤ちゃんのイエス様もまだ生まれたばかりの時に、歩いてエジプトまで行くことは、大きなリスクを伴うことでもありました。危険な旅を躊躇しても不思議ではない状況にありましたが、彼らは、主が彼らと共にいて守ってくださるという信仰に生きていたことが分かります。
祈り
天の父なる神様、救い主が誕生した当初の頃も、ヨセフとマリアの家族には大きな試練がもたらされることになりますが、それらの試練のすべてを乗り越えていくことのできる信仰をもお与えくださり、お導きくださいましたことを心より感謝いたします。私たちのこの世の旅路もあなたによって守られますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。