4:9 そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。
4:10 というのは、こう書いてあるからだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、/あなたをしっかり守らせる。』
4:11 また、/『あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える。』」
4:12 イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。
4:13 悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。
3つ目の誘惑は、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。」と、聖書を引用して誘惑したというものです。
悪魔の誘惑は巧妙で、聖書を引用して誘惑するということもあるのです。『神はあなたのために天使たちに命じて、/あなたをしっかり守らせる。』また、/『あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える。』」というのはその通りですが、私たちが忘れてならないことは、私たちは、神に聞き従うべき者であって、私たちは主人ではないということです。
主イエスは、すべてのことについて父の御心に従って、私たちの模範を示してくださいました。「イエスは彼らに言われた。「はっきり言っておく。子は、父のなさることを見なければ、自分からは何事もできない。父がなさることはなんでも、子もそのとおりにする。」(ヨハネの福音書5:19)とあるように、神に服従することが主イエスの生涯のすべてだったのです。
祈り
天の父なる神様、悪魔の誘惑は、いずれも主イエスが父なる神に従わないようにさせようとするものでした。悪魔の誘惑はこの後も執拗に、そして巧妙になされていきましたが、しかし、イエス様はすべての誘惑を退けて父なる神に従い通されました。このような救い主をお与えくださったことを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。