「根がないために枯れてしまった」マタイによる福音書12章6節

作物を育てるとき、まず最初に「根」が育っていきます。建物であれば「基礎」がまず作られます。その逆はできません。これは、主イエスが教えてくださった種まきのたとえのうち、土の薄い岩地に落ちた種のことを説明した場面です。

せっかくまかれた種も、土が薄い岩地にまかれた場合、根を伸ばすことができず、枯れてしまうのです。日本のお百姓さんは、そのようなところに種をまくことはしないでしょうが、ここに言われていることは、私たち自身の心のうちにみ言葉が根を張るようになるということを述べておられるのです。

み言葉を聞いても、右の耳から左の耳にすぎて行ってしまうような聞き方ではなく、聞いたみ言葉が私の心のうちに根を張るようになる。土の薄い石地のようなものではなく、心に深く根を張るように受け止め、理解し、そのみ言葉のように生きることを願っておられるのです。

祈り
天の父なる神様、あなたのみ言葉が、私の心のうちに深く根を下ろすことができますように。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。