「わたしは雲の中にわたしの虹を置く」創世記9章13節

ノアとその家族が箱舟の中に入って洪水から逃れることができた後で、神はノアを代表とする人類と契約を結ばれました。それは創世記9章のはじめのところに記されているものですが、①人類が増え広がって地に満ちるように、②肉食の開始とともに動物が人を恐れるようになる、③人間の食事内容の変化、④肉は血のあるままで食べてはならない、いのちを貴ぶこと、⑤人の命を奪うものは命を持って償わなければならない。

これとともに、「わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。」(創世記9:15)と言われて、「虹」をその約束の印としてくださいました。 二度と、ノアの時代の洪水のような、世界的な大規模な洪水によって人類を滅ぼすことはしないといわれたのです。虹はその契約の印です。

しかし、その後の人類は、正義を行っていませんし、地に広がろうともしませんでした。むしろ、天に届くようなバベルの塔を建てて、自分が神のようになろうとして罪を重ねていったのです。このような人間の罪にもかかわらず、神は約束を守り、やがて救い主を遣わしてくださるのです。

祈り
天の父なる神様、あなたの前に、人間はなんと罪深い者なのでしょうか。契約を破ってしまう私たちを救うために、新たな契約を立てて、私たちの罪を赦し、救いの道を拓いてくださることを感謝いたします。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。