26:12 「こうして、私は祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向かったのですが、

 26:13 その途中、真昼のことです。王よ、私は天からの光を見たのです。それは太陽より明るく輝いて、私とまた同行していた者との周りを照らしました。

 26:14 私たちが皆地に倒れたとき、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか。とげの付いた棒をけると、ひどい目に遭う』と、私にヘブライ語で語りかける声を聞きました。

 26:15 私が、『主よ、あなたはどなたですか』と申しますと、主は言われました。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

 

パウロは、キリスト教徒への迫害の熱意に燃えて、「祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向買う途中」でまばゆい光が照らし、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか。とげの付いた棒をけると、ひどい目に遭う』と、彼にヘブライ語で語りかける声を聞きました。

 

復活されたイエス・キリストはすでに天に昇っておられましたが、この時パウロに出会って声をおかけになったのでした、彼が、『主よ、あなたはどなたですか』と申しますと、主は言われました。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。』と言われたのです。

 

『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。』という主イエスの声を聞いて、パウロは腰が抜けるほどに驚いたに違いありません。そして驚いたというばかりではなく、主イエスの導きによって自らの誤り、自らの罪に気づかされ、旧約聖書に書かれているメシアこそイエス・キリストであることを教えられるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、パウロにとっては復活のイエス・キリストとの出会いは一生涯で決して忘れることのできない経験でした。法廷でこの出来事を語ることによって、彼はイエス・キリストによってもたらされた福音の恵みを証しているのです。パウロを通して私たちにも福音の恵みをもたらしてくださることを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。