4:21 議員や他の者たちは、二人を更に脅してから釈放した。皆の者がこの出来事について神を賛美していたので、民衆を恐れて、どう処罰してよいか分からなかったからである。
4:22 このしるしによっていやしていただいた人は、四十歳を過ぎていた。
4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。
「このしるしによっていやしていただいた人は、四十歳を過ぎていた。」と言われています。この人は生まれながらに足が不自由だったと言われていますから、もう40年以上も歩くことが出来ず、成人してからも物乞いをして生活していくよりほかに生計を立てていく手段がなかったようです。
ユダヤ人であれば神殿で礼拝を捧げるということを当然ながら夢見ていたことでしょう。しかしこの人は、神殿の美しの門のところに連れて行ってもらうことは出来ても、自分で神殿の中に入って礼拝を捧げることは出来なかったのです。
ところがペトロたちによって(正確に言えば主イエス・キリストの御力によって)癒されて歩くことが出来るようになり、自分の足で階段を上がって神殿に入ることが出来るようになりました。この人にとっては、足が癒されたという以上に、神を礼拝することが出来るようになったことが大きな喜びであったに違いないと思います。
ペトロとヨハネは、釈放されると仲間たちのところに行って、事の次第を残らず話して聞かせました。イエス・キリストの霊によってこの人が癒され、神をほめたたえるようになったことを皆で喜び合い、主の御名をほめたたえたに違いありません。
祈り
天の父なる神様、イエス・キリストの御名によって行われた働きは、今も、そして世の終わりまで続けられています。イエス様がなさるお働きの働き人として歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。