27:1 イサクは年をとり、目がかすんで見えなくなってきた。そこで上の息子のエサウを呼び寄せて、「息子よ」と言った。エサウが、「はい」と答えると、

27:2 イサクは言った。「こんなに年をとったので、わたしはいつ死ぬか分からない。

27:3 今すぐに、弓と矢筒など、狩りの道具を持って野に行き、獲物を取って来て、

27:4 わたしの好きなおいしい料理を作り、ここへ持って来てほしい。死ぬ前にそれを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えたい。」

 

死が迫っているときの、父親による祝福は、特に有効であり、取り消しは不可能なものと考えられていました。イサクは、兄のエサウを愛しており、彼に祝福を与えたいと考えました。そして祝福を与えるにあたって、エサウに獲物をとってきてその肉を料理して、わたしのところに持ってきなさいというのです。

 

エサウはそれを聞いて獲物を探しに出かけていきます。イサクはアブラハムの祝福の継承者でしたが、さらにその祝福を彼の愛するエサウに伝えていきたいと願ったのです。

 

しかし、神の御心はイサクの思いとは異なっていました。イサクが選んだのは兄のエサウでしたが、神が選んだのはこの策を読んでいくと弟のヤコブであったことが分かります。

人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する(箴言19:21)。のです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちが救われたのは、あなたの恵みの選びによるものであることを覚えて感謝いたします。コロナウィルスのことなどで多くの人々が不安を覚えているこの時ですが、このようなときであるからこそ、確かなあなたの御手により頼むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。